表題 続編326 肥前全図
地方 佐賀県・長崎県
佐賀県・長崎県
地区
長辺 2.470m
短辺 2.240m
作成年代 江戸時代
作成者
指定等 武雄市重要文化財(歴史資料)
修復履歴
備考  武雄鍋島家旧蔵の資料で、裏面に「肥前全図」の表題がある。海や川を青、主たる山を茶、街道を赤、郡境を白、国境を黒色で描いている。郡別に総石高、田畑の面積、寺社領石高、物成小物成高が色分けされた付箋に書かれている。石高は慶長検地の石高で、この絵図が慶長の国絵図であることがわかる。慶長の国絵図は全国に命令して作成され幕府に提出されたが、 明暦の大火で消失し正図は1枚も残っていない。現在は、その控図や写し図が全国的にみても15舗しか確認されていない。
 本図は控図の写しを所持していた大村藩から佐賀藩が天保8年(1837)頃に借用して写したものの一つと考えられる。
 本資料は、数少ない慶長の国絵図として、また記載された文字資料から江戸初期の肥前国を究明する基礎資料として貴重である。

※絵図のデータ化に際しては「武雄の古きよき文化・歴史を再発見する協議会」及び文化庁の平成24年度「文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業」の協力を得ました。

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